Association for 12-lead Electrocardiography in Emergency Care

12誘導心電図の臨床的有用性は確立されています。 救急医療においてその有用性はさらに診断・トリアージから予後改善にまで及びます。
2014年、特に循環器救急領域においてその有用性を全国から持ち寄り検証・研究開発に つなげていくことを趣旨として本研究会は設立されました。
医師・コメデイカル・救急救命士など幅広く参加を募ります。

第13回 12 誘導心電図伝送を考える会 終了しました

第13回 12 誘導心電図伝送を考える会 会長ご挨拶

御礼のご挨拶

 この度は、総会の開催にあたり多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございました。皆様のご尽力のおかげをもちまして、今年も無事に会を終えることができました。心より感謝申し上げます。会の終了に際しまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 まず午前中は、岩手県内の消防および医療機関の皆様よりご発表を頂きました。
心電図伝送の歴史に始まり、各地域の実情に応じた伝送手段やキーワード設定の工夫など、岩手県全体の取り組みを全国に発信することができたと思います。
 ランチョンセミナーでは、製鉄記念室蘭病院の高橋弘先生にご講演いただき、導入に至るまでのご苦労や情熱的な取り組み、そして現在では北海道を代表する地域へと発展された経緯を伺うことができ、大変感銘を受けました。
 会場では、私の高校時代の同級生が営む「とんかつ&コーヒースタンド SUEKI」よりご提供いただいたお弁当を皆様にお楽しみいただきました。
 午後の部では、市立大津市民病院の谷口先生より、JRC蘇生ガイドライン2025改訂のポイントを簡潔かつ分かりやすくご解説いただき、大変勉強になりました。また、招待講演では大分赤十字病院の油布邦夫先生より、コロナ禍においても心電図伝送がDTBT短縮に寄与することをご教示いただきました。一般演題では、岩手県外からも多数のご発表をいただきました。津市消防からはドクターヘリとの連携により心電図伝送が奏功した症例、栃木消防からは複数機器の使用感の比較アンケート結果についてご報告いただきました。総合討論では、全ての発表者の先生方にご登壇いただき、「救急隊の心理的安全性」をテーマに熱い議論が交わされました。詳細は、ぜひ後日公開される映像でご覧ください。
 デモンストレーションでは、「宮古消防・メハーゲン」チーム、「花巻消防・日本光電」チーム、「二戸消防・グッドケア」チームに寸劇形式でご協力いただきました。「宮古消防・メハーゲン」チームは、長年の運用経験を生かし、現場での円滑な測定と伝送、病院との良好な連携を見事に表現されていました。「花巻消防・日本光電」チームは、きびきびとした現場対応に加え、マイナ保険証の運用を演技に織り交ぜた実践的な内容で大変参考になりました。「二戸消防・グッドケア」チームは、「意識消失」という胸痛以外の訴えからSTEMIを検出するという新たな視点を提示し、カシオペア基準発祥の地ならではの内容でした。各チームには事前に教育的な動画を作成していただき、現場での心電図伝送の流れや地域ごとの工夫を分かりやすくまとめてくださいました。オンデマンド配信で、ぜひご覧いただければと思います。

本会記事が岩手日報に掲載されました

岩手日報 令和7 (2025) 年 10 月 31 日付
当記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています

写真ギャラリー

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プログラム

開催概要

後  援:一般社団法人 日本救急救命士会
開催日時:2025 年 11 月 1 日(土)11 時 00 分~17 時
会  場:エスポワールいわて
住  所:〒020-0021 岩手県盛岡市中央通1丁目1-38
開催形式:対面及び Zoom ウェビナーによるライブ配信
     ※演者のZoom参加可
     ※会終了後オンデマンド配信
開催内容:<伝送機器デモンストレーション>
     救急隊の方々と機器メーカーでチームを組み、 制限時間内で伝送の技術や正確性を競います
     <特別講演および一般演題発表>
     <総合討論>
参 加 費:3,000
参加申込方法:以下のリンクからお申し込みください

     https://scholarsmeeting.jp/meeting/201/

      参加を申し込む ボタンから視聴登録(カード決済)
      表示された Zoom の ID とパスコードから視聴
      現地参加の場合、現地受付にて決済時の画面を提示

第13回 12誘導心電図伝送を考える会 会長挨拶

                         第13回 12誘導心電図伝送を考える会 会長


                         石曾根 武徳 岩手県立中部病院 循環器内科
                         菊地 研   獨協医科大学病院 救命救急センター

ハートチームはプレホスピタルから

第13回「12誘導心電図伝送を考える会」の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
お忙しい業務の合間にもかかわらず、本会に関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。

前回の会は大阪府で開催され、大阪府における12誘導心電図伝送を中心に、熱い議論が交わされました。大都市圏においても12誘導心電図伝送の有用性が改めて確認されるとともに、新たな時代の「医療DX」のさらなる推進に向けた政策の進展についても知ることができ、非常に有意義な会であったと感じています。

第13回となる今回は、岩手県盛岡市での開催となります。岩手県は広大な面積を有しており、救急搬送距離が長くなることに加え、医師の不足や偏在といった課題を抱えています。さらに、カテーテル室のスタッフはオンコール体制をとっている病院がほとんどです。そのような環境の中でも、急性冠症候群の患者さんを救いたい、予後を改善したいという思いから、限られた医療資源を有効に活用する方策の一つとして、2014年に岩手県立二戸病院で12誘導心電図伝送が導入されました。

人口減少、医師不足、広大な面積をカバーしなければならないといった課題は、岩手県に限らず、多くの地域が直面している問題ではないでしょうか。本会では、12誘導心電図伝送の導入に向けた課題や導入後の発展について、皆様と熱く議論を交わし、各地域の取り組みに少しでも貢献できる場となることを願っています。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

協賛企業


オーバスネイチメディカル株式会社

株式会社トーセイメディカル

アストラゼネカ株式会社

丸木医科機器株式会社

ボストンサイエンティフィックジャパン株式会社

ノバルティスファーマ株式会社

日本光電工業株式会社

株式会社南部医理科

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

メハーゲングループ

株式会社グッドケア

旭化成ゾールメディカル株式会社

株式会社島津製作所

テルモ株式会社

アムジェン株式会社

バーズ・ビュー株式会社

PDF版ハンドブックを一般公開しました

 PDF版ハンドブック(FileSize:4MB)を一般公開いたしました。
 下記ボタンよりダウンロードのうえ、手元に置いてお読みいただければ幸いです。

第13回 12誘導心電図伝送を考える会 開催情報

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